それから、特にすることがなかったからリビングで各々好きなように過ごした。
私は勉強。緋山君は読書。
だけど、やっぱり暇。そして、だんだん眠たくなってきた。
「…………あっ!きょ、今日って何日だっけ!?」
「うるさい。」
「あ、ごめん。」
「今日は7月21日だけど、何かあるの?」
「あ、えっと、学校のことなんだけどね。来週、保健室登校だった子が来るらしいの。それを緋山君に教えといてって先生に言われてたのを忘れてたの。席が近くなるからって。」
「へぇ。別に興味ない。」
緋山君は興味無いかなぁ。緋山君の興味のあることってなんだろうね。
「でもその子、すごく面白い子なんだ!女の子なんだけどお話作りがすごく上手なの!ちょっとおかしな所があるけど私の大好きな友達なんだ!」
「そう。澄と似たような感じの人じゃない?澄も架空の話ばっかり流すよ。」
澄君も転校してくるから友達になれるといいなぁ。
でも、その子にも難癖があるから仲良くなるには時間がかかるかなぁ。
なんて、未来のことを想像してみて微笑ましくなった。