朝ごはんを食べてながら今日の日程を確認するが特にすることがない。
「緋山君、今日って何か用事とか、ある?」
「別にないけど。」
「うーん、今日何しようね。」
「まさか何も用事がない日?」
「うん。」
天気予報曰く、午後からは大雨になるらしいから出かけることも出来ない。
「どうしようかな………。勉強、する?」
「やらなくても出来るし。」
「凄いね!勉強得意なの?」
「哀川さん程じゃないよ。」
「私も英語とかは出来ないよ。」
「英語なんて覚えるだけじゃん。」
「うぅ、それが覚えられないの。」
「へぇ。意外。」
そしてふと思う。
私、緋山君の全然知らないよね。
知ってるのは名前とお兄さんがいることと甘いものが好きなこと。
あと…………。
『螢は死んだ兄の名前』
これだけ、かな。思ったより少ない。
誕生日も好きなものも何も知らないで友達とかダメだよね。
「緋山君!自己紹介しよう。」
「え、なんで。」
「えっと、友達なのに知ってることが少なかったから……。」
こんな理由じゃダメだよね。きっと緋山君も呆れちゃってるかな。
するとあっ、と緋山君が呟き、手が出される。
「握手、してないでしょ。」
「あっ、そうだった!覚えててくれたんだね。ありがとう。」
「何回もやったら覚えるでしょ、普通。」
「迷惑だったらすぐ言ってね。私、そういうのに疎いから……。」
友達とかも部活の先輩を省いたら緋山君が一番はじめの友達だから、もちろんあーちゃん……、鉄輪あすかちゃんも大事にしたい。
友達みんな大事にしたいから、嫌がる事はしたくない。
「緋山君、今日って何か用事とか、ある?」
「別にないけど。」
「うーん、今日何しようね。」
「まさか何も用事がない日?」
「うん。」
天気予報曰く、午後からは大雨になるらしいから出かけることも出来ない。
「どうしようかな………。勉強、する?」
「やらなくても出来るし。」
「凄いね!勉強得意なの?」
「哀川さん程じゃないよ。」
「私も英語とかは出来ないよ。」
「英語なんて覚えるだけじゃん。」
「うぅ、それが覚えられないの。」
「へぇ。意外。」
そしてふと思う。
私、緋山君の全然知らないよね。
知ってるのは名前とお兄さんがいることと甘いものが好きなこと。
あと…………。
『螢は死んだ兄の名前』
これだけ、かな。思ったより少ない。
誕生日も好きなものも何も知らないで友達とかダメだよね。
「緋山君!自己紹介しよう。」
「え、なんで。」
「えっと、友達なのに知ってることが少なかったから……。」
こんな理由じゃダメだよね。きっと緋山君も呆れちゃってるかな。
するとあっ、と緋山君が呟き、手が出される。
「握手、してないでしょ。」
「あっ、そうだった!覚えててくれたんだね。ありがとう。」
「何回もやったら覚えるでしょ、普通。」
「迷惑だったらすぐ言ってね。私、そういうのに疎いから……。」
友達とかも部活の先輩を省いたら緋山君が一番はじめの友達だから、もちろんあーちゃん……、鉄輪あすかちゃんも大事にしたい。
友達みんな大事にしたいから、嫌がる事はしたくない。