何時間くらい寝たのだろうか。
気がつくと外は真っ赤に燃えていて。
「哀川さん、起こしに来なかったな。」
まだ準備が出来てないのだろうか。
そう思い、リビングへ向かうと机に突っ伏している哀川さん。
もしかして………。
「寝てる。」
勉強用のノートを開いたまま寝ているってことは、勉強の途中で寝てしまったのだろう。
時計を見るともう6時を過ぎようとしていた。
「哀川さん、起きなよ。」
「………ぁ、!?」
「目が覚めたみたいだね。」
「ひ、ひひ緋山君ごめんね!起こすって言ったのに………。」
「別にいいけど、夕飯とかはいいの?」
「あぁ!い、急いで準備するから待ってて!」
絶対1人でやったら時間がかかるでしょ。
僕やることないし。
「僕も手伝う。」
「えっ!」
「どうせ1人でやつても時間かかるでしょ。」
「そ、そうだね。手伝ってもらっても、いいかな?」
「ん。何作るの?」
「今日はオムライスだよ。」
「そうなんだ。僕、料理できないから。」
「カレー作ってたし出来るよ!緋山君のカレー美味しかったもん。」
「………ありがと。」
そうやって真正面から褒められると少しだけ照れる。

「じゃあ、作ろっか。」