取り敢えず家に上がってもらうことにした。
だけど、緋山君は機嫌が悪そうだった。
「緋山君、大丈夫?」
「は?何が?」
「ほら、螢。そうカリカリすんなって。」
「うるさいんだけど。」
「ひ、緋山君。仲良くしよ、ね?」
「へぇ、この子、螢の彼女?」
「そんなわけないでしょ。………ただのルームメイト。」
「そんな感じです。」
へぇ、と口元を綻ばせながら私の顔をのぞき込むから咄嗟に目を伏せてしまう。
「哀川さんに近づかないでよね。変な菌が移る。」
「螢!?それは流石に酷い!」
「うるさいって言ってるでしょ。」
「ひ、緋山君。」
「まぁ、螢は置いといて。俺は霧谷澄。螢の幼なじみだ。」
「お、幼なじみ何ですか!?」
「おう!」
「私は哀川澪月です。よろしくお願いします。」
「澪月か、宜しくな。」
そして、なんで家の前にいたかを聞くと、緋山君のお兄さんに電話をして住所を聞いたらしい。
「あ、メールでそんな連絡が入ってたかもしれない。………哀川さん、ごめん。」
「全然平気だよ。」
「来たら螢が女の子と帰ってくるからびっくりしたよ。しかも同棲中だなんて。」
「さっさと帰ってよね。」
「いいじゃねぇか。どうせ俺を呼ぶつもりだったんだろ?」
「やっぱり君、気持ち悪い。」
話の内容がよくわからない。
だけど、緋山君は心底嫌そうな顔をしていた。
だけど、緋山君は機嫌が悪そうだった。
「緋山君、大丈夫?」
「は?何が?」
「ほら、螢。そうカリカリすんなって。」
「うるさいんだけど。」
「ひ、緋山君。仲良くしよ、ね?」
「へぇ、この子、螢の彼女?」
「そんなわけないでしょ。………ただのルームメイト。」
「そんな感じです。」
へぇ、と口元を綻ばせながら私の顔をのぞき込むから咄嗟に目を伏せてしまう。
「哀川さんに近づかないでよね。変な菌が移る。」
「螢!?それは流石に酷い!」
「うるさいって言ってるでしょ。」
「ひ、緋山君。」
「まぁ、螢は置いといて。俺は霧谷澄。螢の幼なじみだ。」
「お、幼なじみ何ですか!?」
「おう!」
「私は哀川澪月です。よろしくお願いします。」
「澪月か、宜しくな。」
そして、なんで家の前にいたかを聞くと、緋山君のお兄さんに電話をして住所を聞いたらしい。
「あ、メールでそんな連絡が入ってたかもしれない。………哀川さん、ごめん。」
「全然平気だよ。」
「来たら螢が女の子と帰ってくるからびっくりしたよ。しかも同棲中だなんて。」
「さっさと帰ってよね。」
「いいじゃねぇか。どうせ俺を呼ぶつもりだったんだろ?」
「やっぱり君、気持ち悪い。」
話の内容がよくわからない。
だけど、緋山君は心底嫌そうな顔をしていた。