演出でもなんでもない、嘉さんの力。
人間じゃなくて神様の力。
その綺麗な光景に少しうっとりしていると、嘉さんが私を見た。
「来い、童。もたもたするな」
もう、だから私の名前は千代だっ―――
そう思った次の瞬間、瞬きを一つしたその一瞬。
瞬間移動するように気づけば嘉さんの横で頭を下げていた。
また……なの?
「悪くないな」
口角を上げてどこか嬉しそうな声でそう言うと、私の手首をくっと掴んだ。
「あのっ」
身構える余地もなく、考える暇もない。
慌ただしすぎるんだけど!!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…