外から入ってくる光でそのキラキラとした輝きがとっても綺麗。


涼しげなそのお皿に乗っていてなおさら食欲が掻き立てられる。


……どれだけ私お腹減ってるんだろう。


すっと軽い力で一口サイズに切って、そのまま口へ放り込む。



「んんん〜!」



口に入れた瞬間ふわっと優しい味に包まれて、思わず手で頬を押える。


なにこれすごく美味しい!!


味わえば味わうほどその美味しさがどんどん出てくる。



「口に合ったようだな」



ごくんと飲み込んで口に残った美味しさと共にほっとため息を吐き出す。


嬉しそうに私を見つめる伽耶ちゃん。


まじまじ見られるとなんだか恥ずかしい。



「倒れるくらいに体力を消耗させてしまったかと思っていたが、回復したようだな」


「うん。この水ようかんのおかげかな」


「そんなに気に入ったか」


「そりゃあこんなに美味しいんだもん。お気に入りになっちゃうよ」



もう一口食べて頬を押える。


こんなに美味しい水ようかん食べたことない。


感動していると部屋の外が何やら騒がしい。


口をもぐもぐさせていると聞き覚えのある声が聞こえてくる。


その声に伽耶ちゃんはやれやれと言いながらため息をつく。