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居心地のいい柔らかい何かに包まれているような感覚がそっと私を包んだ。
額にヒヤリと冷たい感覚が私の意識を呼び起こす。
ぼんやりとした頭のままそっと目を開ける。
木の木目が綺麗にならんだ知らない天井。
畳の匂いと木の匂いが混じりあって、私の鼻をくすぐる。
ゆっくりと起き上がり、辺りを見渡すとすぐ横で私のことをじっと見つめる嘉さんがいた。
目が合う前に驚いたように立ち上がると、そのまま襖を開けてどこかへ行ってしまう。
襖をぼーっと見つめながら首を傾げる。
……ここどこ?
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