でもしっかりとその変化は私の目に映る。


あのフサフサとした尻尾が急に消え、狐耳もシュッと消える。


綺麗な銀髪も耀きを失い、濁った灰色へと変化する。


少し年上の男の子が急に現れて、目を疑った。



「嘉様……!」


「こんのっ……童!!せっかく集めた力が!!」



怒りに顔を染めた嘉さん……らしい人が私を思いっきり睨んだ。


そしてあれだけ動かなかった体が急に自由になる。


音もなくスッと立ち上がり嘉さんの前へ立つ。


すると今度は嘉さんが私に向かって跪く形に。