何をしてしまったんだろう。
そんなに悪いことなの?
「俺は認めん。使いでないなら何の意味もない。帰れ」
ため息をつきながら空を仰ぎ、吐き捨てるようにそう言う嘉さんに何故か胸が締め付けられた。
初対面の人なのに、こんなに拒絶されるのがこんなにも苦しいものなんだ。
「最初から分かっててやっていたのではないようだな……」
「分かっていたら、すぐにでも追い出していた」
「それにしても、白憐の血か……」
「あの、私にも理解できるように説明してもらえません?」
伽耶ちゃんが優しく笑うと、ゆっくりと私の手を前へ出るように促す。
嘉さんの前に立つ形になると、伽耶ちゃんが嘉さんを促す。