大丈夫、ちゃんと動いた。


さっきのは……催眠術か何か?


不思議な感覚にまだ体がフワフワしている感じがする。


すると急に嘉さんが私を無理やり立たせて肩を掴んだ。



「お前っ何をした!」


「え、いや、私も何がなんだか……」


「なんでお前が俺に跪く!!」



そう言われても……分からないものは分からない。


首を傾けて、小さく分かりませんと呟く。


キッと睨まれると嘉さんは乱暴に私を突き放した。


それを伽耶ちゃんがそっと支えてくれた。