綺麗な金色の瞳を見つめていると、嘉さんが睨む。


ため息の理由をどうやら勘違いしたみたい。


私に背を向けて部屋から離れていくと、ピタリと足を止める。



「来い」



そう低い声で呼ばれると、左の手首の糸によって引っ張られ前へと勝手に動いてしまう。


まったくこの神様は……!


糸が緩んだことを確認して、ガバッと距離を取った。



「何なんですか本当に!」


「なんでもいいだろう。ああ、そうだ朝の力集めに行くぞ。お前も来るか?」


「行きません」



キッパリとそう言って部屋に戻ろうとすると、嘉さんが腕を掴んだ。