「触らないでください…っ!平気ですから…!
第一、先輩がイジワルするから…ひゃあ!」
思い切りその手を払われたからムカついて頭を花蓮ちゃんの額にコツンとイライラをぶつけるように当てた。
思っていた以上に自分でも痛くて頭に激痛がはしる。
でも、なんかムカついた。
俺のことが怖くて嫌いなくせにすぐに顔を赤くしやがって。
ふざけんな。
この鈍感天然野郎が。
「い、痛いじゃないですか…!」
潤んだ瞳で、しかも下から目線でそんな事言われても俺に彼女が怒っているのは伝わらない。
むしろ、その上目遣いは反則だと思う。
どうせ…自分がそんなことしているという自覚はちっともないんだろうけど。