「そんなにため息ばっかりついてると幸せ逃げるよ」
「いや、お前のせいだから!」
「はぁ?僕のせい…「あ、あの……」
流星に反論をしようと思って言葉を発し、少ししてからまるで小鳥の鳴き声ような高い声が聞こえてきた。
「あぁ、やっと来たね。
ちょっと僕と一緒に来てくれない?」
「お前…、何するつもり…「流星は黙ってて」
俺がそういえば流星は押し黙った。
アイツの様子をしばらく見ていると目を泳がせて困惑しているのが丸わかりだ。
ほんといちいちツボだな。
「ど、どこに行くんですか…?お話ならここで……」
「それじゃあ、ダメなんだよ。
もちろん、僕のいうこと聞けるよね?」
少し圧をかけながら話せば、目の前にいる彼女は涙目になりながらも慌てて「は、はい…!」と首が取れそうなくらいの勢いで頷いた。