「……やっと見つけた」
「ハァ、どうせまた嘘だろ?」
なんて隣でほざいている流星は放っておいて俺はスタスタとアイツの教室のドア付近まで行く。
それだけ耳がつんざくようなほどの黄色い声があがる。
ったく…うるせぇんだよ、いちいち。
と思いながらも笑顔で対応する。
「宮園さん呼んでくれない?」
「えっ!?宮園さんですか!?」
「うん。お願いできるかな?」
「は、はい…!喜んで!」
話しかけた女は少し頬を赤くしてアイツのところまで走っていった。
当のアイツはというと、ポカーンと口を開けて俺を見ていた。
ハハッ…その顔傑作だな。
一枚写真を撮っておきたいぐらいのレベルだ。