「あれ?ここって一年の階じゃん。
さてはお前、さっそく美女捕まえたのか?」


「何の話かな?」



美女って誰の話だよ。
俺はそんなに手は早くないつもりだぞ。



「お前、知らねぇの?
昨日すっげぇ美人の女の子が入学してきたんだぜ。

俺も見たけど、あれはハンパねぇわ。
なんかこう…くびれがシュッとしてて……」



その彼女のことを思い出すかのように話す流星の話は俺の耳を左から入り、すぐに右に抜けていった。



「ふぅん」


「って聞いてんのかよ…!」


「一応」



別に興味が無いから記憶するほどの内容でもない。
そんな女とこの先関わるつもりもないし。


年下には興味が無い。
まあ、アイツは例外だけど。


アイツは可愛いとか以前にいじりがいがあって
面白いという理由が全て。


決して、恋愛対象なんかじゃない。