「うるさい。
知りたいなら勝手に
ついてきたらいいじゃないか」
「否定しねぇってことは女だな…!?
もろちん行きますとも!
お前とならこの地球のどこまでも!」
「そうかもね。
それは僕が遠慮しておくよ。
きみと地球のどこまでも行きたくないからね」
こんなうるさいヤツと
ずっと一緒にいたらいつか耳の鼓膜が破れてしまいそうだ。
とかいいつつも、流星の明るさに助けられている面もあるっちゃあるけど。
まあ、そんなこと本人には言わねぇけどな。
つーか恥ずかしくて言えるわけがない。
「うわぁ、相変わらずひっでぇやつ。
王子様キャラになっても毒舌だけは変わんねぇな」
「……それ以上言って僕にひどい目に合わされるか
もうそのへんにして黙って僕についてくるか、どっちがいい?」
「そりゃあ、もう黙ってついて行くほうに決まってる!」
流星とのやりとりに少し笑みをこぼしながらも
俺はアイツがいるクラスを探す。
アイツ何組だっけ?
ちくしょう…聞くの忘れてた。