あの日は空手演武大会の外練の日だった。
うちの学校の面倒くさい行事の一つ。

グラウンドを使って二学年合同で練習が行われた。

私は太陽にあたれない事もあり、日陰で毎年のように待機だった。

友達のめいと一緒に世界史の勉強をしていた私。
期末前だったんだなぁ。今思い出してもしんみり。

ぞの日の見学組はめいと私と知らない先輩が4人。
絶対さぼり、って感じ。

その中で1人の先輩だけが何か熱心に本を読んでいた。

私にはその人だけなんか違う雰囲気に見えて、
何を思ったのか声をかけてしまった。