「まぁまぁ。そんな否定しなくても」



この不適な笑みは、何を勘違いしてるんだろう。



「だからっ」

「年下との恋もいいよ?」



だから違うってば。



「あのねー」

「瀬戸君、かっこいいし♪」



そういう問題じゃなくて。



「あたしと巧はっ」

「あ、松本君ー!」



って、話聞いてよ。



立ち上がり、休憩室へと入って来た松本君のそばへ行ってしまった菜摘。

嬉しそうに笑ってる姿を見ると、何か気が抜けた。



小さく溜息をついて、お弁当の残りへと箸を伸ばした。