菜摘は松本君と上手く行ったらしく毎日バイトが楽しそう。
あたしは、連絡の取れない圭矢に一方的にメールを送るだけ。
いつもの元気なあたしで。
2~3日って言ったのに……もう6日目だよ、圭矢。
メール位、出来ないのかなぁ。
そんな暇もない位に忙しい事ってある?
なんて、駄目駄目駄目!
そんな考え、駄目。
頭の中で消しては思う事。
圭矢は、あたしみたいに学生で、暇だからバイトするのとは訳が違うんだから。
圭矢を応援するって言ったのは、あたしなのにたった4日位で、こんな事思ってどうするのよ。
今までだって、連絡ない事は沢山あったじゃない。
ただ、圭矢の気持ちを聞けてからのあたしは、欲張りになっちゃってるんだ。
圭矢の気持ちを聞けただけで、それだけで幸せだったのに。
あれ以来、今までよりもっともっと好きになっちゃって。
もっと話したい。
もっとそばにいたい。
もっと……もっと……。
圭矢を困らせる事ばっかりを願ってしまう。
わかっているのに、わからない心の中。
ちょっとでいいから、声が聞きたいよ。