────ガチャ


「あああああっ!!!わっかんねー!!!」


ベッドに横になりながら沙良に投げつけた言葉を後悔していると、突然勢いよく部屋のドアが開いて大声が響いた。



まじうるせーよ。音楽。



「ああああっ!!女の子わかんねー!」



音楽はそう言いながら、隣のベッドにダイブした。



「ちょ、南夏!聞いてよ!なにがあったの?って!聞いてよ!」



寝たふりをしていた俺に枕を投げながら叫ぶ音楽。



ほんっとめんどくさ〜。


こっちだってすげぇ悩んでんだよ今。



「…美蘭ちゃんがな、」


「聞いてねぇ」


「独り言だよ!」


「…でかすぎ」


「美蘭ちゃんがー」


俺のセリフなんかお構い無しに話出す音楽。


もうほっとこう。