「…。」
胡坐かいてこちらを凝視している大和。
特別だって言われた後も何回かちゃんと帰らなきゃダメとか親心配するよとか説得しても何かと言いくるめられてしまい
もう何を言っても無駄な気がしてきた。
大和に聞こえるか聞こえないかわからないくらいボソっと
「…記憶喪失治るまでだからね」
また押しに負けてしまいました。
「…!?」
それを聞き逃さなかった大和は、さっきまで少し落とし気味でいた体勢から一気に背筋をピーンとのばして体全体で喜びを表していた。
「良いの?!」
「…記憶戻ったら即出てってもらうからね」