…凄く理不尽だと思う。

例え私に会いに来たのだとしても、須川先生に絡まれてるのは私のせいじゃないのだから。

そもそも、サクラ生なら自分の身くらい自分で守れるでしょ?

だって喧嘩しか能の無しサクラ生だもの。


そういう想いを込めて教室内を見渡したけど、

皆「うんうん」とマコの話にうなづいて、私に行くよう目で訴えて来る。



せめて愛美!アンタだけは……!という願いも虚しく、



「行ってらっしゃい、鈴音ちゃん」



とびっきりの笑顔(優雅に手を振るというオプション付き)で見送られた。



…私に拒否権は、ない。



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