さっきまでのへらへら顔とは打って変わって、予断を許さないとでも言うようなひどく真面目な顔。


その目は鋭利な刃物みたいに鋭く、纏う空気はぴりぴりと、痛い―……




「サクラ生の行いと、それに伴う評判はお前も知っての通りだろ?決していいもんじゃぁない。そんな奴らに毎日毎日告白される身にもなってみろ。不登校になるにゃ十分過ぎる理由だぞ」


なんだよそれ、意味わかんねぇよ……


「…だけど、斉藤さんは毎日来てるみたいじゃないっすか」


そう。俺は"誰々が斉藤に振られた"という話を毎日聞いていた。それってつまり、斉藤はいつも学校にいた、ってことだろう?


「だーかーら、お前も大概頭わりぃな」


呆れたような、馬鹿にしたような言い方にムッとしたけど、今は我慢だ。

話の続きが聞きたい。



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