「あ、愛美。お疲れ様」

「サトル君も、お迎えありがとう」

「鞄貸して。持つよ」

「えー。今日の鞄重いからいいよ」

「や、重いならなおさら俺が持つし」


なんて、
さらりとやってのけるお前は誰だよ!!!!

今の今まで三谷に冷たい風を浴びせてたのはいったいどこのどいつだよ!!

今目の前にいるのは、本当に柚月聡なのか?!

いや、違う。

こんなの俺らの知ってる聡じゃねぇぇええええ!!



と心の中で苦悶しているのは俺だけじゃないらしく、

ちらっと隣に目をやると、三谷も顔をしかめて、もんのすごく居心地の悪そうな顔をしていた。




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