「あ、そうだ。聡」

俺があることを思い出して声を掛けると、体は三上に向けたまま、顔だけこっちを振り返った。

「ん?なに?」

「美丘が終わる時間教えてくんね?」

「いいけど、なん…。あぁ、そういうこと」

「、そ」

「いいよ、俺も一緒に行くし」

「頼むわ」



『お前ら、俺を無視すんじゃねぇぇええええええ!!!!』




教室中に響いたその声の持ち主と、優しげに微笑む魔王様とのその後のやりとりは…

もう分かるよな?



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