「毎日うちに来ないでください。
なんで嫌味ばっかり言うんですか?」


きっと玲奈さんを睨む。


「やーね。なに怒ってるの?
私は意見を言ってあげてるだけよ。」

勝ち誇った顔で言われて
私、悔しかった。


「旦那さんが優しいのね。普通だったらこんなまずい料理食べられないもの。」


散々私に嫌味を言って、帰って行った玲奈さん。



ポタ。



涙がエプロンに垂れる。


「ぅぅ‥‥」


だめだよ。

あんなこと言われて泣いてちゃ。


だけど京ちゃんまずいって
思ってるのかな。


京ちゃんはいつも優しい。



まずくてもおいしいって言わなきゃ
私が落ち込むと思ってわざと
おいしいって言って食べてるの?