「あらいぃぃぃぃ」

そう言って走ってきたのは、





颯人くん。

またお前かい!

「告白させてくれぇー」

『何回すんのよ?』

「奇跡を信じて、ラスト一回!」

『あーもう、好き勝手にどうぞ。』






「すきだぁぁ!」

『むり。ごめん。』

「はぁ…
 んじゃあさ、せめて理由教えて。」

真剣な目で聞いてくる颯人くん。

私もそろそろ言わなきゃね。

『好きな人がいるから。』


「まじか。もっと早くにそれ言えよ。

うん。でみそうだとは思ってた。うん。」

残念そうに、でも納得したように頷く颯人くん。

「よし!じゃあ、お前、そいつに今日告れ。」

『はぁ?やだし。』

「もう、おまえなぁ、じゃあ、そのままでいいの?」






よくない。