二人でクレープをぺろっと完食!
『おいしかったね〜!』
「まじうまかった!」
『もう一個たべれたかも笑』
「食いしん坊だな笑
って俺もだけどな笑」
「またくる?」
『いいよ!いろいろスイーツ巡りしよっか!』
「んじゃあ、次は新井のおすすめスイーツで!」
『りょーかい!』
「んじゃあ、また明日学校で!」
『うん!またね〜』
久々に楽しかったな〜
またスイーツ食べに行こっかな〜
あ…そういえば先生どうしてるんだろ…?
まぁ、いいか…
だって、先生の顔見るとまたおかしくなっちゃいそうなんだもん。
「おはよー」
今日もセーフ!
なんだけど…
あれ?
目線が怖い…
特に女子の。
私なにかした??
「ねぇ、ゆいちゃん。」
『あっももかちゃんおはよー!』
「おはようじゃないし、ねぇなにこれ?」
ももかちゃんはわたしにスマホに写ってる写真をみせてきた。
そこには、
颯人くんと私の写真が。
『あーこれ、昨日のやつだー
って、なんでこんな写真があるの?』
「聞きたいのはこっちだよ。
ももかちゃん好きな人いるって言ったよね?
なのになんで颯人くんといるわけ?」
ももかちゃんはいつもの可愛い笑顔とは正反対の
怖い顔でこっちを睨んできた。
『クレープ食べに行こって言われたから。。。」
「言われたら行くの?
颯人くんのこと好きじゃないんでしょ?」
『なにそれ、好きじゃないと一緒に
クレープすら食べられないの?』
「じゃあさ、颯人くんのことが好きな子から
してみれば、それ見てどう思うと思う?
そういうこと考えたことある?」
「しかもさ、ゆいちゃん、
橘先生にも好かれててさ。
ずるいよ。ほんとに。」
なんで、そうなるわけ。
友達にすらなっちゃだめなの?
意味わかんない。
しかもなんで橘先生をそこでだしてくるの!?
好きとかわかんない。
「もういいよ、ゆいちゃん。」
そう言って、泣きながら教室を飛び出していったももかちゃん。
「新井さんひどいね」
「なにあれ、新井さんがなかせたの?」
「新井さん、颯人くんも橘先生も
独り占めってかんじ?
調子乗ってるんじゃね?」
なんで、なんでそうなるの?
こわい。
もうわかんない。
たすけてよ、だれか…
…
「おい!
なんだよお前ら。
なんで新井のことばっかり責めるの?」
そこに立っていたのは…
颯人くんだった。
「俺が誘ったから来てくれたんじゃん新井は。
なのになんで新井が責められるの?
俺を独り占めとかわかんねぇし。
俺は誰のものでもないし
誰と一緒にいたいかは俺がきめるの!」
ざわざわ…
「文句ある?」
颯人くんはガヤガヤしてた女子たちを睨んだ。
「ないです…」
そう言って女子達は黙って引き下がっていった。
「新井?大丈夫だった?」
『うん、ありがとう颯人くん。』
颯人くんは心配そうに言ってくれる。
「ごめんな、俺のせいで。」
『ううん。気にしないで!』
「なにかあったら俺に言えよ?」
優しいね、颯人くん。
いっそうのこと颯人くんのこと好きになれればいいのに…
「これで、今日のホームルームを終わります。
解散!」
『きりーつ!気をつけー!
ありがとうございましたー』
「「「「「ありがとーございましたー」」」」
とんとん
誰かが背中を叩いてる…
いやーな予感…
「おい新井。」
そこには笑顔の先生が。
『なんですか先生?』
「今日は資料管理室な〜」
いやいや、行くともなんとも言ってないよ私。
どうしよう。
でも喋りたくないし。
喋れない。