ソファに2人で座ってようやく泣き止んだ頃。

「ありがとう。
そうまくん、どうしたの?」

「夕日、泣いてるんじゃないかな?

って思って来たの。」

そう言いながら、上着を脱ぐそうまくん。

「すごい濡れてるよ!大丈夫?傘さしてこなか

ったの?」

「うん。急いでたから。でも大丈夫。

ハックション。」

「風邪ひいちゃうよ。お風呂はいる?」

「ごめんね。お言葉に甘えて」

「うん。わかった。入ってきていいよ。」

お風呂場に進むそうまくん。

確か、男女兼用のスエット的なのが

あったはず。あ!これだ。下着はないけど。

「そうまくん!服はここにあるの着てね!

下着はないけど。」

と、お風呂の外から言うと、

「ほんと?ありがと〜」

と言う声が聞こえた。

布団の中に入って、今日のことを考えよう。

私がそうまくんに恋してる?

そうまくんのことが好き?

え!そうなの?私は好きなの?

っていうか、明日じゃん!

お出かけの日。

どうしよう。

ガラッ

そんなこんなしてるうちにそうまくんがお風呂

から出たみたい

ピカッ

「わあ」

ゴロゴロ

「やっ」

鳴り止んだと思っていた雷がまた鳴りだした。

せっかく泣き止んだのにまた出てくる涙。

「うっうっっっ。やだ」

ガラガラっ

「そうまくん」

洗面所から出てきたそうまくんに

思わず抱きつく。

「ゆ、ゆうひ」

「こ、こわい」

「来て正解だったな」

そうまくんが落ち着くまでずっと背中をさすっ

てくれた。

「あ、ありがと」

ってか、そうまくん、上半身裸。

細い体なのに、少しついてる筋肉。

お腹も細い。

って、私何を考えてるんだ!

目のやりどころに困っていると、

「夕日、ほらはやく寝ないと。

明日デートいけなくなるよ。」

「デートじゃないって!」

「ははっ!ほらはやく寝な」

「そうまくんは?」

「ん?夕日が寝たら帰るよ」

「やだ!そうまくんも寝るの!」

え、口から出たまさかの言葉に戸惑っていると

「やばすぎるだろ。

抑えらんねーよ。」

「何を抑えるの?」

「な、なんでもないよ」

「教えてよ」