学校までは、またそうまくんの後ろに乗って

いき、教室まで全力疾走。ちなみに私は

そうまくんにおぶられています。

教室の手前まで着くと、おろしてくれ、

教室に入ると

「ヒュー。ヒュー!」

と冷やかしの声。

「夕日!今日、聞かせてね!」

と、綾乃ちゃんの声。

「う、うん。」

「ナイスカップル〜」

という冷やかしの声も。

「カップルじゃないよ!」

なんて言っても、盛り上がってる

この教室には届かない。

ユキちゃんが入ってきて、やっと静かに

なった。

ユキちゃんが喋ってる時、ちらっと

そうまくんを見ると、いつも通り

外を見ていた。

昼休みになり、パンを買いにいったり、

食堂に行ったり、お弁当をみんなが楽しく

食べる中。

私は綾乃ちゃんと教室でパンを食べていた。

食堂のカレーが人気なせいか、

教室にはそうまくんと私と綾乃ちゃんぐらい。

そうまくんは外を見ながら音楽を聴き、

パンを食べている。