〈Yuhi side〉

ドンドンドンドン

ピンポーン

「ふぁい。だれー?」

うるさいなあ〜。布団から出てドアに向かい

鍵を開ける

ガチャ

「夕日!」

そこには目が真ん丸のそうまくんがいた。

「どひたの?」

「夕日、部屋着」

「あっ!」

布団から出てきたままだから部屋着のまま

だった。恥ずかしい

「バカ。かわいすぎんだろ」

「え?」

「ううん。早く着替えろ。もう8時だぞ。」

「うん。ってえ!8時!?」

急がないと、慌ててドアを閉めようとすると

そうまくんが入ってきた。

「そ、そうまくん。今から着替えるんだよ」

「うん。いいよ。」

「いいよ。じゃあ、ないよ!

せめてあっち向いて」

「わかったよー。はーい。」

急いで制服に着替え、

顔を洗った。

そうまくんはずっと向こうを向いてるみたい。

それがかわいらしくて。

「そうまくん、もう大丈夫だよ。」

「ん。俺が髪とかしてあげる。」

「え?いいよ!」

「俺がやりたいの!」

子どもみたいに言い張るそうまくんが

かわいくてブラシを渡してあげる。