「ふあっ!もう!」

「お前顔と耳真っ赤!」

「うるさいよ!」

「早く行くぞー」

職員室で2人でカップラーメンを頂いていると、

みんなの登校時間になっていた。

「おはよう!夕日!」

「あ!おはよー!ひよりちゃん!」

「あれ?どーしたの?職員室で
ラーメン食べて」

「え、えっとこれはね!」

ユキちゃんからの鋭い視線がきたので、

「今日、朝ごはん食べずに、寝ぼけて

登校時間、間違えて早くきちゃったんだ。

じゃあ、ユキちゃんが

カップラーメンくれた!」

ユキちゃんが頷いてるのを見て安心してると

「そうなんだ!ユキちゃん、優しい」

ユキちゃんの地位も大切だからね。


ひよりちゃんの角度からはそうまくんが

見えてない。

ひよりちゃん、これ以上こっちにきたら

ダメだよと思いながらいると

「じゃあね!宿題してないから、

教室帰るわー」

よかったー!

「ばいばーい」

「山中、ナイスだ!」

「うん!よかったよかった!」

なんて、ユキちゃんと喋っていると

「お前、どんだけお人好しだよ」

「え?助けてっていう視線がきたからね!」

「にしても、すごい言い訳だったな」

と、そうまくんが笑ってる。

「もう、いいの!」

「よし、帰るぞ。」

「そうだね!ユキちゃんも!」

「おう!」

3人で教室に向かい、今日もいつも通りに

授業を終えた。

帰ろうとした時、

「山中!すまん!今日も委員会あるんだ!」

また!?

「わかりましたー」

「矢原も頼む!」

「ん。」

素っ気ない返事だな〜。


「行こっか?」

「そうだな、夕日。」

また耳元で囁かれた。

ぶるっとしながら

「もう!」

と、歩こうとすると

「夕日!

なになに?どーしたの?仲良さげじゃん」

「綾乃ちゃーん、いじめてくるよ」

「へぇー。」

綾乃ちゃんがパッとそうまくんを見ると、

ふいっと目を背けてしまった。

「そういうことね。」

「どういうこと?」

「あんたは知らなくていいの!

また聞かせてもらうわよ。

ほらはやく行って来なさい」

「そう?

わかったー」