真剣に書いていると

視線を感じ、ふと横を見ると、

矢原くんが見ていた。

「矢原くん、どしたの?」

「ん?何もないよ。やることないから見てた」

「恥ずかしいよ。なにかしてて!」

そう言い、ノートを書いていると

私の髪の毛先をクルクルっと触っている。

「どーしたの?」

「なにかしててって言われたから」

もう!確かに言ったけど…

まあいいや!ノートを写し終わって、

伸びをする。

「終わった?」

「うん。ありがと」

ノートを返すと

「ん。」

と、返事が返ってきた。