誰と帰るとか何人で帰るとかよりも。

まずは、海音君の傍を離れたかった。


「うん、じゃあ……行こう、須田さん」



こうして、私と須田さんの二人で帰ることになってしまいました。

学校を出て、二人で並んで帰り道を歩いているけれど。

ここまで一言も会話を交わしていない私たち。


「………」


ううう、どうしよう。

考えてみたら須田さんと二人きりって、体育祭の日以来じゃない?

やばい、確実にかいとくんの話題が出そう。


「ねえ、あなた」

「え」


唐突に、須田さんが私を見る。


「今日の昼休み、何があったの?」

「……っ」


ちょ


直球……!!