叫びに近い声だった。
自分でもびっくりした。
私、こんなに大きな声、出せたんだなって。
「……どうしたの? 絆奈」
震える私の肩に、そっと手を置こうとしたかいとくん。
しかし私は、一歩下がってそれを拒む。
「遊びのくせに…っ!! 全部全部、遊びのくせに…!!」
「………」
ね、お願い。
『わあ、ショック』
いつもみたいに。
『絆奈に近づかないでって言われた』
あの調子で、
『もう死ぬしかない』
そう言ってくれないと、私。
「…かいとく………なんで、そんな顔するの……?」
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