「えっ美紅さん?!」




少し上擦った声に振り向いた。


そこには写真立ての中の彼が目を丸くして立ってた。



おっと、後ろには。





「彼女さん!?」


「へ!?」




思わず彼女を指差してしまった私。


ばかやろう、自分。
……今日は反省dayだ、きっと。



すると、思い切り笑われた。誰とは言わない。





「くはっ、美紅さん、来て早々……っ、お久しぶりです」


「……久しぶり」





下を向いて肩を震わせる仁田くん。


まだ笑うか。困った後輩だな~。




そう思いつつ私もたまらず笑った。