「もう、大丈夫ですよ」
そう言った声は震えていないことを願う。
3人は私をしばらく見てきたけど、私はブレないように笑顔を向けた。
「そっか。なら安心ね。美紅ちゃんがいないとうちの職場明るくないんだよね~。みんな待ってたよ、おかえり」
そう言って笑う茜先輩こと、加賀茜(カガ アカネ)さんはとても綺麗で頼りがいのある素敵な女性。
そんな彼女を私は尊敬してる。
そして、お姉さんにしたいくらいに好きです。
「うぅ……ありがとうございますっ」
これは嬉し涙。
こんな私でも必要としてくれていることがとても嬉しい。
たくさん迷惑かけてきたと思うけど、めげずに頑張ってきた甲斐があった。
鬼口部長もそう思っていてくれたらいいな。
「私っ、この会社に入ってよかったです……!」