「お呼ばれしたの」
それを聞いてすぐ納得した。
なるほどね。へーへー。
「イチャイチャしてたんですか、例の人と」
たぶん私の顔は下品だろう。
「イチャイチャって言わないで。まだ付き合ってもないんだから」
「でも、もうすぐでしょ」
「まだ、様子みとくの」
「好きなら告ればいいのに〜」
真凛は入社してすぐ友人へと発展した。
話せば凄くいい子で、上品で、とても綺麗な女の子。
ストレートの黒髪は肩くらいまであって、ぱっちりな瞳。分厚くも薄くもない唇はほんのりピンクで、とにかくお姫様みたい。
彼女がここの会社に入ったキッカケをつい最近のデートで教えてもらったんだ。