一店舗目に着いた私達は在庫確認やお客様からのニーズが書かれた書類などを受け取って次の店舗へ。




「次」


「はい!」




──三店舗目へ。



「次」


「はい!」




──四店舗目。



「次は隣町な」


「はい」



──……十店舗目。





「おい、置いてくぞ」


「……は、い」





もう、限界です。

足キツイからっ。私、ヒール!



いや、これは仕事だから仕方ない。


そう何度も言い聞かせてきたけれども!無理!もうやだ。休みたい……。



しかも今目の当たりにしてるのは、階段だ。




一体どこまで続いているのだろうか。


先が見えない。絶対地獄だ、これ。




「20階まで上るからな」


「…………」




屍になりそうです、私。



なんでお店が20階にあるの!?バカなの!?


エレベーターとかエスカレーターは!?



見渡して緑色のランプをみた。


ここ非常口階段らしいです。





あぁ、魂が口から……なんてことは出てくれることはなく、地獄の階段へと1歩踏み出した。