新しい週を迎えた月曜日。
いつも通りに支度して家を出る。電車に揺られながら今日の予定を整理して、会社へ着けば同期と挨拶を交わし、後輩とも挨拶を交わす。
そんな変わらない日常。
お昼を真凛と過ごす私は、最近の自分の身に起こったことを地道に話し出した。
本当は電話で話そうかと昨日の夜考えてたけど、長くなるし、夜だし、そんなことを考えた結果メール一つ送って、お昼に会おうということになった。
真凛は薄々勘づいていたみたい。
私が元気ないって。
さすがだなって感動した。
素直に伝えると「当然でしょー、友達なんだから」って親指を立てて言うから泣きそうになった。
「で、鬼口部長にキスされてどうなったの」
ボボっと顔に熱を帯びた。
「こーゆーの初めて?」
「こ、こーゆーのとは」
「恋愛」
「れ、んあい?はあるよ」
付き合ったことないけど。
そうですよ、彼氏いない歴=年齢ですから。
「それ片想いでしょ?恋愛じゃないよ」
器用にフォークでパスタを絡めとる彼女をジットリみた。
なにさ、自分はたくさん恋愛してきました〜って言ってるようなセリフ!
ちくしょう。これだからリア充しまくってきた奴は。
「じゃ、キスも初めて……ってわけか」
「はい」
もうここは素直に伝えるとすることにする。
真凛先生に教えてもらお、恋愛について。