「わ!やばいーー」




急に大声を出した私に周りの人たちが一斉にこちらを向く。


それに慌てて頭を下げて小さな声で「あと10分で終わるっ」そう真凛に告げると、二人で残りの食事を片付けた。



本社に着いて息を切らせながら二人で握手をする。




『頑張ろう』




そんな意味を込めての恒例っていえば恒例の私たちだけの合図。


なんか自然とこんなルーティンが出来上がってた。




真凛と出会えて本当によかった。
だって本当に頑張れるんだもん。



真凛はどう思ってるか知らないけど。




午後はまた会議室にこもって商品開発の話を進める。




今度こそちゃんと真面目に取り組まなきゃ。



いや、私いつだって真面目に取り組んでるんだけどね?




会議室にはメンバーが既に集まってた。


部長はまだ来てなくて胸を撫でる。





あと2分で休憩タイムが終わろうとしたところ。






──~♪






部屋中にゆったりした音が大音量で鳴り響いた。