目の前でディスクにしがみつく彼。
相当応えてるみたい……。
やっぱり痛かったかな。
で、でも。陽人さんがいけないんですよ?
エスカレートしすぎっ。
理性?っていうやつのせいにしたらいけないですよ。
ここ会社!
例え誰も来ないとしても、自覚持ってください!!
「ヒッ!」
に、睨まれた。
苦痛の表情でさらにしかめるから、怖さ倍増してる。
あああ、怖い、また襲われそう。
「こ、来ないでくださいね!」
「……」
「そんな目で見ないでくださいっ、名前呼んだからいいじゃないですかっ」
ソファの端で怯える私は彼からどう見えているのだろう。
私を見て笑っているあたり、絶対なんかある。
やだ。もうここから立ち去りたい。
「ああ!そういえば予定があったんだ!……失礼しましたっ!」
そう言うとドアまで小走りする。
すると、後ろで笑う声を聞いて思わず振り向いてしまった。
彼はまだしゃがんだまま。だけど、私に向ける表情は甘くて。
無性にドキドキする。