次々と変わる景色をただ見ながら私は静かに深呼吸を繰り返す。
なんということだ。
まさか寝坊をするなんて!
気付けばもう家を出ないといけない時刻を差していて、飛び起きて、慌てて着替えて……頑張って支度をしたそんな慌ただしい朝を迎えた。
ありえないありえない。
んもーっ、ちゃんと目覚ましセットしたよ?
でも、よかった。家にお母さんがいて。
ああ、私ってばこんなんで一人暮らし出来るのかなぁ。
実家暮らしだとこういう時助かる。
けど、やっぱ憧れちゃうものだ一人暮らしは。
それにはもう少し時間がかかりそうだね。
窓に映った私にそう言い聞かせた。