タクシーをつかまえて家へ帰る



『お兄ちゃん、ありがとね』


「何が?」


『いろいろ・・・』


「・・・なんだそれ」



ちょっとだけ、お兄ちゃんの顔に笑みが戻った



「でも、どうする?」


『あー・・・今は考えない!あたしの彼氏は圭だもん』



強がるあたし


でも本当は心の中は不安だらけ



ちゃんと圭とやっていけるのか


拓磨と・・・・



考えたくないのに、勝手に頭の中でさっきのことがリピート再生される