そんな車中の空気もつかの間


ある高級ホテルの前で車が止まった


「さ、こちらへどうぞ遥お嬢さま」


『・・・ありがと』



珍しくジェントルマン気取りなんかしてる



ちょっとびっくりした



案内されたパーティーの席には


予想もしていない姿があった



「父さん?」


『お母さんも!』


なんでここにいるのか理解できない


「まぁ、座れよ」


お父さんに促されて、席に着く




テーブルを囲んだのは



拓磨のお父さん

拓磨

あたしとお兄ちゃん

お母さんとお父さん



なんていうメンバーなのさ!?


あきらかにおかしい


来るんじゃなかった