ロビーで圭と別れる


家に帰ると玄関に拓磨がいた


『何してんの?』


「おかえりー♪遥ちゃん待ってたの」


『ふざけないで』


「遥ちゃんこーわい!いやー、今日親父がくるからディナーに招待しなさいってさー」



いきなりだねー



『お兄ちゃんに聞いてみる』


「その必要はないよ」


ん?


拓磨じゃない声



まさか


『お兄ちゃん?!バイトは?』


「胸騒ぎがしたから帰ってきた」



そんなことで早退したのね、バイト


「それより、その話ってこれだろ?」



お兄ちゃんが持っていたのは一枚の手紙



『んーと…吉田グループ創立30周年パーティー?』


パーティーだって!