『何でそう思うの?』



「なんとなく…さ、俺と会わないうちに綺麗になっていくからさ」






そんなことないって思ってた


ふと自分で鏡を見てみる



変わってないと思ってたのに・・



「遥・・・ごめん」


そういって強く抱きしめられた


『なんで謝るの?』


「俺じゃ・・・お前を幸せにできない・・・」



あたしの頬に冷たい滴が落ちてきた


圭の涙・・・




『そんなこと・・・そんなことない!』



「ダメだよ。俺、遥と一緒にいてわかったんだ」




あたしまで涙が溢れてきた


『・・・何を?』


「今の俺じゃ、遥には到底つりあえない・・・」


『そんな・・・!つりあうとかそんなの関係ない!』



「あるんだよ・・・俺のプライドかもしんねぇけど・・でも、でもな」




そういって圭はあたしを少し離してまっすぐあたしの目を見た


「でも、勉強して帰ってきたとき・・・遥にふさわしくなってたら・・・・その時はまたそばにいてくれないか?」