『いつ留学するの?』


「卒業式のあとだよ」


「学校、9月くらいじゃなかったけ?」


「そうなんだけど、それまでに修行させてもらうんだ」



そう言う圭の顔はすごく輝いて


希望に満ちていた




『まだ時間はあるね!』


「おう!」


『よかった・・・・安心したら眠くなっちゃった!少し・・・寝てくるね』




本当は安心なんかしていない


眠くなんかなってない



だけど、これ以上ここにいたら



涙が重力に負けて零れ落ちちゃうから



『あ、あたしの部屋立ち入り禁止ね!おやすみ』