お兄ちゃんのおかげでなんとかピークを乗りきった




「そろそろ大丈夫か?」


『うん、ありがとうねお兄ちゃん』


「おう、なんたってお兄ちゃんだからな」



『そうだね』



お客さんに聞こえないようにクスクス笑った



美香はと言うと、うたた寝をしていた



「じゃ、帰ろうかな」



『あ・・・ちょっと待って』



「ん?」


『圭のこと・・・なんだけど・・・』



そういうとお兄ちゃんの顔が曇った



「スコーンとタルト」



間の悪いところで注文が入った



「あとで・・・話すから」



お兄ちゃんはスタスタと帰ってしまった