「な?!ちょっと待て」


「何~?」


「ちょっと来い!」




そういって、あたしに聞かれない様に部屋の隅でごにょごにょやってた



しばらくしてくるっと圭がこっちをむいた



『で、どうなった?』


「ん、遥の部屋で寝ていいって!」


へぇー


お兄ちゃんがOKしたのかぁ



ん?


なんでお兄ちゃんずっと壁を見てるのかな?



『お兄ちゃん、どうしたの?』


「あ、や、何でもない!」



そういってこっちを向いたお兄ちゃんの顔は赤かった




『熱でもあるの?顔、赤いよ』


「・・・そうかも、寝るわ」


そういって、お兄ちゃんは部屋に戻った




「あはは、雅人ってやっぱりおもしろいな!」


『え?なんで?』


「ん、ちょーっと意地悪言ったらあれだもん」



『?』



圭は昔からお兄ちゃんをからかうのが大好きなんだけど


今回は何を言ったんだろう?